
 白鳥浩さん
    自民党の高市早苗総裁が10月21日、衆参両院本会議の首相指名選挙で第104代首相に選出された。女性の首相就任は憲政史上初めてである。日本国内に大きな衝撃が走るとともに、海外にも「男性中心であるとされた日本の社会、政治は変わった」という強い刷新感を与えた。ただ、高市政権発足までの道は平たんではなかった。
▽有権者の批判
9月7日に石破茂首相(当時)が突然辞意を表明し、自民は総裁選の機会を約1年ぶりに得た。派閥解消の流れを受けた昨年の総裁選では、同じ派閥に属していた複数の人物が立候補したことなどから9人もの候補者が出馬したが、今年の総裁選で候補者は5人に絞られた。
党勢回復に向けて「解党的出直し...
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