日中首脳会談を前に中国の習近平国家主席(右)と握手を交わす高市首相=10月31日、韓国・慶州(代表撮影・共同)
 日中首脳会談を前に中国の習近平国家主席(右)と握手を交わす高市首相=10月31日、韓国・慶州(代表撮影・共同)

 高市早苗首相と中国の習近平国家主席が韓国で初めて会談し、日中の戦略的互恵関係を包括的に推進することで一致した。建設的で安定的な関係づくりの重要性も確認した。日中首脳会談は昨年11月に石破茂前首相が習氏と会って以来。

 中国は高市氏を「保守強硬派」とみて警戒しており、習氏は歴史・台湾問題の重要性を強調し「新内閣が中国への正しい認識を確立するよう期待する」とけん制。高市氏は中国の海洋進出や人権など多数の懸案問題を列挙した。

 両首脳は初の顔合わせで自らの主張をぶつけ合った形だ。

 戦後80年の今年、中国は抗日戦争勝利記念の軍事パレードを実施して歴史宣伝を展開し、日中関係は冷え込む。戦略的互恵関係を築く...

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