花角英世知事は11月21日の記者会見で、東京電力柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働を容認すると表明しました。就任当初から再稼働の是非に関して自身の判断を示した上で、「県民の信を問う」としていましたが、これまで具体的な手法は明言していませんでした。今回、県民の意思を確認する方法として、判断の是非を県議会に諮る方針を明らかにしましたが、過去には知事選が念頭にあるとも解釈される発言もありました。知事の判断が示されたことで、再稼働問題は新たな局面に入ります。花角知事が繰り返してきた「信を問う」とは何だったのか。再稼働問題を巡る知事の発言を過去の新潟日報の紙面から振り返ります。

「職を賭して信を問う」

2018年5、6月 1期目の知事選

 花角知事は...

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