運動会に向けて全員リレーの練習に励む沼垂小6年生=新潟市中央区(画像の一部を加工しています)
運動会に向けて全員リレーの練習に励む沼垂小6年生=新潟市中央区(画像の一部を加工しています)

 県内の多くの小学校で運動会シーズンを迎えている。かつて「花形種目」とされた代表児童による選抜リレーだが、最近は廃止する学校が増えていると耳にした。保護者や児童からは「楽しみにしていたのに」と残念がる声も聞かれる。新潟日報社の「もっとあなたに特別報道班」(もあ特)で、県内の動向を調べてみた。(報道部・佐藤雄太)

 新潟市のある小学校の保護者は4月下旬、1カ月後に迫る選抜リレーを廃止するという文書を学校から受け取った。廃止の主な理由として挙がっていたのは、児童の出場種目数を平等にすること、昼休みなどに練習するため児童への負担が多いこと、教職員が指導に取られて現場が手薄になることだった。

 昨年まで選手として出場していた男子児童(11)は「自分の見せ場がなくなった感じ。走りたかった」と打ち明ける。父親は「急だった。ただ廃止ではなく、代案があるのかなど新たな方針を示してほしかった」と不満そうに話す。

 運動会のプログラムは...

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