「原作や前のアニメを知らない人にどう見られるか楽しみ」と話す新沢基栄さん
「原作や前のアニメを知らない人にどう見られるか楽しみ」と話す新沢基栄さん

 1980年代に一世を風靡(ふうび)したギャグ漫画「ハイスクール!奇面組」のアニメーションがリメークされ、1月からフジテレビ系列で放送されている。作者で柏崎市出身の新沢基栄さん(67)は「40年前のファンだけでなく、見ていない人たちにも楽しんでもらいたい」と話している。

 ハイスクール!奇面組は、集英社の「週刊少年ジャンプ」に掲載されていた漫画で、架空の高校「一応高校」を舞台に、一堂零率いる個性派の5人グループ「奇面組」が、スポーツやイベントなどを通じてほかの登場人物との学園生活を描いたコメディー作品。

 アニメは1985年から2年間放送され、当時のアイドルグループ「おニャン子クラブ」の派生ユニットが主題歌を担当するなど人気を博していた。

1月からリメークされたアニメが放映されている「ハイスクール!奇面組」のキービジュアル©新沢基栄/集英社・奇面組

 奇面組のメンバーは、新沢さんが高校時代からの「落書き帳」に描きためていたキャラクターをモチーフにしたという。新沢さんは「ほかの漫画家はかっこいい人を描こうとするけれど、そうではない個性的なキャラクターを主人公にしたかった」とし、40年前のヒットについて「友人にいそうな親近感が、当時の読者に受けたのではないか」と振り返る。

 リメークに当たっては、3〜4年ほど前に集英社にアニメの企画会社から打診があったという。放送するフジテレビは「“奇面”というネガティブにも捉えられがちな側面を、個性としてプラスに変えてポジティブに行動する5人は、多様性が叫ばれる令和にこそ輝く姿と考え企画した」と狙いを明かす。

 新沢さんはリメークされることについて「一つの作品として認められたと感じる」と喜び、「声優も一新し、どんなアニメになるか」と期待を膨らませる。近所の人からも応援の声をかけられたという。

 新沢さんは現在、画業の第一線からは退いたが、「今の人たちがどういうふうに見てくれるのか楽しみ」と話した。

 ハイスクール!奇面組は、1月9日から毎週金曜午後11時半、フジテレビ系NST新潟総合テレビで放送されている。このアニメ枠でかつて放送した作品をリメークするのは、新潟市出身の高橋留美子さんの「うる星やつら」、長岡市出身の和月伸宏さんの「るろうに剣心」以来3作品目となった。...

残り55文字(全文:957文字)