液状化で被災し、本館を建て直したホテル寺尾。代表の勝島猛さんと母のテル子さんらが助け合って経営する=新潟市西区
液状化で被災し、本館を建て直したホテル寺尾。代表の勝島猛さんと母のテル子さんらが助け合って経営する=新潟市西区

 2024年元日の能登半島地震によって広く液状化現象が発生した新潟市。多くの事業所が被害を受け、事業継続の岐路に立たされた。西区寺尾朝日通で30年以上経営してきたホテル寺尾もその一つ。傾いた本館を前に「廃業」もよぎったが、宿泊客や周囲の励ましもあって、再建を決めた。「地域のインフラを担っている」との思いで前を向いている。(報道部・関宏一)

 ホテル寺尾は元新聞記者の故・勝島徹さんが1989年に創業した。シングルの客室が多く、現場作業員ら長期滞在のビジネス需要を捉えた。本館と新館、別館2棟まで増やした。

 徹さんは震災前に亡くなり、現在は後を継いだ息子の猛さん(67)と、母親のテル子さん(92)が切り盛りする。...

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