2月21日(土)晴れ コンペ作品の上映が始まり、本格的に映画祭が動き出した。NIAFFでは土日を使えばコンペ作品をかなりカバー可能なスケジュールになっている。
上映後に市民プラザ入口で行われるギャラリートーク。ゲストの話を間近に聞けて、観客同士の熱気も伝わる(21日、髙橋渉監督の回)
まず見たのは昨年の話題作でもある日本の作品、髙橋渉監督の「トリツカレ男」。会場の市民プラザに着くとすぐにスタッフの方が「チケットをお持ちですか?」と声をかけてくれる。ロビーでは整然と入場列が続いていた。とても気持ちがいい。当たり前のように思われるかもしれないが、これができていない映画祭やイベントは実は多い。私が第1回のNIAFFに引かれたのも実はこの手際の良さと、観客のためにという姿勢だ。列には小学生のお子さん連れのご家族が何組も。映画祭の浸透がうれしい。
上映後には髙橋監督のトーク。時間が終了しても場所をホール外のギャラリーに移してさらに深いトークが続けられた。これはNIAFFを創設された堀越謙三氏存命の頃から伝わるスタイルで、氏の作家と観客に寄り添う姿勢が受け継がれている証しと思う。今回はパイプ椅子が置かれてさらに参加しやすくなった。映画祭は単に作品を見れば良いというものではないとする私にとって、とてもうれしい進化だ。
さて、この日の私はトークのプログラムに注力。映画祭の醍醐味の一つは作家の生の声が聞けること。髙橋監督に続いて、日報ホールに移ってアニメーター伊藤秀次氏の蕗谷虹児賞受賞記念講演、再び市民プラザに戻って片渕須直監督のトークと三つのプログラムに参加した。
新潟日報メディアシップの1階に置かれた大型看板。来場したゲストが書いたサインを見るのも楽しい(五味さん撮影)
伊藤氏は昨日に続いての登壇。開会式でアニメ業界の職人たちに光を当てる映画祭であってほしいと述べられ、髙橋監督も作品を支えたスタッフに言及された。片渕監督はアニメーターを一から育てながら新作「つるばみ色のなぎ子たち」に取り組んでおられる。彼らの思いが尊重され反映される映画祭であり続けてほしいと私も願う。(アニメ評論家)
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全国のアニメーション映画祭を巡っているアニメ大好き!五味洋子さん(73)に映画祭の期間中、見た作品の感想や会場の様子、街の雰囲気などをつづってもらいます。












