第3日の2月22日は中編コンペティションIndie Box(インディー・ボックス)のAプログラム5本の上映が行われる。アジアの若手人材の招へい・育成プログラム「新潟アニメーションキャンプ」のカリキュラムの一環である「マスタークラス」が開講。Indie Box部門の監督らのティーチインも開催。観客から監督への質問も歓迎だ。

(市民プラザはNEXT21新潟市民プラザ、ウインドはシネ・ウインド、日報ホールは新潟日報メディアシップ日報ホール、開志大は開志専門職大学)

 【10:00】(Indie Boxコンペ)Aプログラム上映+トーク(市民プラザ)上映後登壇予定:キム・デニス・スンミン監督

(1)「ルサンティール」日本/2024年/16分/監督:小原正至

「ルサンティール」©seiji ohara

 1932年のパリ。いつもの喫茶店で顔を合わせる日本人の麗之進と、フランス人のルイーズ。言葉を交わす事はないが、いつも身近な存在だと感じていた2人。ある時、麗之進がルイーズに近づき、フランスを離れなければならないと伝える。

(2)「愚者との生活」フランス/2025年/18分/監督:テオドル・ウシェフ

「愚者との生活」

 ウラジーミルは、働きが足りない罰として知的障害者と暮らすことを政府から命じられる。彼は神経科病院にいたヴォーヴァをパートナーとして選んだが、ヴォーヴァは「オー」としか話すことができなかった。

(3)「オートカー」ベルギー・フランス/2025年/17分/監督:シルビア・シュキウォンツ

「オートカー」

 1990年代、8歳のアガタはポーランドからベルギーへ旅立つ。不安を抱えた少女は故郷の父に手紙を書くが、鉛筆がバスから落ちて失われてしまう。内気な性格を克服せざるを得なくなった彼女は、鉛筆を探して座席の間をはいずり回り、奇妙な半人半獣の乗客たちが住む幻想的な世界に飛び込んでいく。わずか8歳の彼女の目は、移住という現実を成長の儀式へと変容させる。

(4)「ウィンター・イン・マーチ」エストニア・アルメニア・フランス/2025年/17分/監督:ナタリア・ミルゾヤン

ウィンター・イン・マーチ©Rebel Frame, ArtStep-studio,The Estonian Academy of Arts, Black Boat Pictures, White BoatPictures 2025

 若いロシア人のカップルはウクライナ戦争へ無力感と悲しみに打ちひしがれ、ロシアからジョージアへ移住を決意する。その旅路はシュールレアリスム的な悪夢へと変貌し、ジョージア国境で最も恐れていた事態が起こる。

(5)「プロジェクト・アエテルナ」韓国/2024年/17分/監督:キム・デニス・スンミン

「プロジェクト・アエテルナ」©KIM Dennis Sungmin, KIAFA AniSEED

 都市で最も先進的な技術研究センターに勤める2匹の狼・ルーとステラは、デジタル技術による不死の実現を目前にしていた。しかし実験中、彼らはライバル技術企業を巻き込んだ予期せぬ陰謀に巻き込まれる。旅路の中でルーとステラは、驚くべき真実と人類の永遠の命への追求が持つ深い意味を暴いていく。彼らが発見した事実は、存在の理解と永遠を追い求める真の意味に疑問を投げかけるものだった。

 【10:30】(マスタークラス)ホセ・ハビエル・フェルナンデス・ディアス「世界のアニメーション:日本、ヨーロッパとラテンアメリカの文化的交流」(日報ホール)

 講師は欧州文化機関ネットワーク(EUNIC Japan)会長で本映画祭審査員。近年のアニメのグローバルな流行とラテンアメリカの漫画家たち、欧州発アニメーションのヒット、Z世代による受容などのつながりを紹介する。

 【12:30】新潟在住学生企画上映+座談会(ウインド)

 新潟大学と開志専門職大学などの学生有志が企画。上映作品は「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 4K ULTRA HD ver.」(日本/1984年/115分)。

 【13:00】(フォーラム)日本グラフィック・メディスン協会国際シンポジウム(日報ホール)

 臨床・教育・医療文化の幅広い領域で深く作用する感情と捉えられている「恥」を、マンガやアニメーションなどの視覚表現によって“見える化・語れる化”し、医療者が自らの経験を安全に語り、共有する場をつくる。

 【13:00】(長編コンペ)「ニムエンダジュ」上映+トーク(市民プラザ)

ブラジル・ペルー/2025年/85分/監督:タニア・アナヤ

「ニムエンダジュ」

 40年間、先住民と暮らした社会科学者カート・ウンケルは、グアラニー族から「ニムエンダジュ」として洗礼を受け異文化研究に一生をささげた。カートは先住民が迫害され、土地を追い出される姿を目の当たりにする。

 上映後にタニア・アニヤ監督によるトークあり。

 【14:00】(フォーラム)日本アニメーション学会・教育・研究委員会シンポジウム(開志大)

 「帝国主義、戦争、アニメ:日本アニメと『力』をめぐる諸観点」をテーマに、新潟県内で活動するアニメ研究者と県外・国外の研究者が帝国主義、戦争とアニメとの関係について意見交換を行う。

 【15:40】(長編コンペ)「ディプロドクス〜恐竜とボク〜」上映+トーク(市民プラザ)

ポーランド/2024年/102分/監督:ヴォイテク・ヴァヴチェク

「ディプロドクス〜恐竜とボク〜」

 若い恐竜のディプロドクスがミステリアスな状況で失踪した両親を探しに旅に出るが、そこで彼は自分がマンガに描かれたキャラクターであることを知る。魔法が使えない魔法使いと科学を何も知らない科学者と一緒に、ディプロドクスは彼らの世界を救うために漫画の作者に立ち向かうことになる。アニメと実写を融合させた作品。

 上映後、ヴォイテク・ヴァヴチェク監督によるトークあり。

 【16:15】(レトロスペクティブ)「リボンの騎士」上映+トーク(ウインド)

日本/1967年/23分+23分+23分/原作・総監督:手塚治虫

「リボンの騎士」©手塚プロダクション

 サファイヤは王子として育てられているけれど、本当は女の子。天使のミスで女の子の体に男の子の心が入ってしまったのだ。王国にはびこる悪を討つためにサファイヤは“リボンの騎士”へ変装し、正義の剣をふるう!

 第1話「王子と天使」、第7話「のろいの白鳥」、第37話「サファイヤを救え!」を上映。

 上映後トークあり。ゲストは藤本由香里さん(マンガ研究家・明治大学国際日本学部教授)。

 【16:15】(ティーチイン)Indie Box部門(日報ホール)

 Indie Box部門で来場している監督らクリエーターが登壇。会場からの質疑応答に答える。

 【18:30】(レトロスペクティブ)「千夜一夜物語」上映+トーク(ウインド)

日本/1969年/128分/原案・総指揮:手塚治虫

「千夜一夜物語」©手塚プロダクション

 水売り商人のアルディンは、奴隷市場でミリアムと出会い愛し合うようになる。それが彼の波瀾(はらん)万丈の人生の始まりだった。ミリアムの死、国王の座をかけた宝物合戦、ミリアムに似た少女との出会い…。アルディンの冒険は続く!

 上映後トークあり。ゲストは木村智哉さん(開志専門職大学アニメ・マンガ学部准教授)。

 【19:00】(長編コンペ)「ジュリエット&ザ・キング」上映(市民プラザ)

イラン/2025年/93分/監督:アシュカーン・ラハゴザール

「ジュリエット&ザ・キング」©Hoorakhsh studios 

 イランの国王が招待を受けてフランスを訪れた。パリで「ロミオとジュリエット」の舞台を観劇している最中、彼の眼は主演女優にくぎ付けになる。激しく恋に落ちた国王は彼女の心を射止めようと、テヘランでも同じ舞台を演じてほしいと依頼。ジュリーという名のその女優は友人ジャマルの手を借りて、その成功へのチャンスを引き受けることにする。だが彼女はすぐに嫉妬深い女官たちに囲まれていることに気づく。(予定していた上映後トークは監督来日がかなわず中止)