「陶芸や版画などにも挑戦し表現の幅を広げたい」と話すフカミエリさん
 「陶芸や版画などにも挑戦し表現の幅を広げたい」と話すフカミエリさん
 「陶芸や版画などにも挑戦し表現の幅を広げたい」と話すフカミエリさん
 作品の前に立つフカミエリさん

 「絵画は哲学的な探究です。それこそが大事だと思うんです」と美術家のフカミエリさんは語る。

 東京都目黒区のギャラリー「N&A Art SITE」で開催された個展「夢は魚のようにはねている」では、幼少期に遊んだ琵琶湖や、ギリシャ神話に登場する、馬と魚が合体した海獣ヒッポカンポスをモチーフにした油彩画が並んだ。「太古からの時間の堆積や、個人的な記憶の曖昧さを表現しています」

 輪郭線、にじみ、ぼかしなど大和絵や水墨画の技法に着想を得ながら、制作過程で偶然生まれたマチエール(画面の質感)や、身体性に根ざしたストローク(筆触)を大事にする。「決めつけて描き過ぎないことを心がけています。人工知能(AI)に...

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