きょうは、子どもたちの健やかな成長を願う「こどもの日」だ。子どもたちの笑顔があふれ、希望を持てる社会をつくっていかねばならない。

 インターネットが欠かせない便利な世の中になった。子どもたちが交流サイト(SNS)に夢中になる姿は日常風景だ。

 気になるのは、健康や精神面への影響などさまざまな弊害が指摘されていることだ。

 海外では年齢による利用規制の動きが広がる。子どもたちは、SNSとどう向き合えばいいのか。こどもの日に、改めて考えたい。

 こども家庭庁の2025年度調査によると、ネットを利用しているのは、10歳以上の小学生が98・5%、中学生99・2%、高校生99・3%に上る。平日の平均利用時間は約5時間27分で、増加傾向にあるという。

 深刻なのは、SNSを使う時間を減らせないなどの依存傾向があり、「病的使用」を疑われる子どもがいることだ。

 10代は7・0%を占め、他の年代より高いことが、神奈川県の国立病院が全国の約9千人を抽出したアンケート調査で判明した(有効回答4650人)。

 子どものSNS利用を巡っては、犯罪に巻き込まれる恐れがあるほか、10代によるネットの不適切利用が妄想や幻覚などの症状や抑うつのリスクを高めるとの研究結果も出ている。

 長い時間にわたる使用を控えることが大切だ。

 保護者がスマホを取り上げても反発を招くことがある。子どもの意見を聞き、話し合って、「使用は1日何時間まで」といったルールを家族で考えるようにしたい。

 海外ではオーストラリアで昨年、16歳未満のSNS利用を禁止する法律が施行された。トルコは15歳未満を禁止する法案を可決するなど、一律の年齢制限が世界の潮流になりつつある。

 日本も総務省の有識者会議が議論を進めているが、一律の年齢制限は見送る方向だ。

 不登校や精神的につらい状況にある子どもには、SNSは数少ない居場所になっており、一律の利用禁止は望ましくないとした。

 政府は、義務化も視野に年齢確認の厳格化を事業者に要請する、青少年インターネット環境整備法の27年度の改正を目指す。

 子どもとSNSの望ましい在り方は手探りの状況だ。海外の措置の効果も見極め、より良い方策へ議論を深めていかねばならない。