ことし一般栽培が始まったなつひめの田植え。米どころ新潟が売り出す極早生米として市場関係者も注目する=新潟市西蒲区
ことし一般栽培が始まったなつひめの田植え。米どころ新潟が売り出す極早生米として市場関係者も注目する=新潟市西蒲区

 県が開発した暑さに強い極(ごく)早生(わせ)米「なつひめ」の一般栽培が始まった。県内各地の計約400ヘクタールで作付けし、8月下旬に収穫の見通し。県産新米の先駆けとして早場米市場への浸透を目指している。早場米は九州など温暖な産地が7月に収穫を始め、先行する市場だ。新参の「なつひめ」が需要を開拓するには、早さ以外の魅力をどこまでアピールできるかが鍵になりそうだ。(報道部・樋口耕勇)

 弥彦山を望む水田を田植え機がゆっくりと進む。新潟市西蒲区のコメ農家、鈴木暁雄さん(45)は4月30日になつひめの田植えをした。約150アールで栽培する計画の鈴木さんは「極早生は今まで県産米であまりなかった。早く出荷できれば、その分早く収入を確保でき、ありがたい」と新品種を歓迎する。中生(なかて)のコシヒカリや晩生(おくて)の「新之助」と作期を分散できるのは経営面でメリットがある。

 なつひめは県産早生の「こしいぶき」よりも10日ほど早い8月20日ごろに成熟期を迎え、8月下旬に収穫できる見通しだ。高温耐性があり、穂が短く倒れにくいのも強みだ。猛暑だった2025年、13カ所で行った試験栽培は12カ所で1等米、1カ所で2等米と良好だった。

 名前は、夏の暑さの中でも凜(りん)と育ち、黄金色にきらめく姿を「新潟米のお姫様」になぞらえた。県はコシヒカリや新之助につなぐ、県産米ブランドの先駆けに位置づける。

▽市場の中心は西日本

 市場関係者も関心を寄せる。首都圏などでコメの販売店を展開する「AKOMEYA TOKYO(アコメヤ トウキョウ)」(東京)の仕入れ担当者は「新潟の米どころとしてのイメージは揺るがず多くの人に認知されている。26年産のなつひめの取り扱いを検討している」と注目している。

 早場米は新米をいち早く味わえることが魅力で、...

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