纐纈一起・東京大名誉教授
 纐纈一起・東京大名誉教授

 4月20日の三陸沖の地震直後に「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表され、1週間後に特別な注意の呼びかけの期間が終了しました。取るべき防災対応はよく知られていると思いますが、情報それ自体のこと、特に科学的な意味はあまり知られてはいないのではないでしょうか。

 後発地震注意情報には、強い科学的な根拠があるわけではありませんが、マグニチュード(M)8級以上といった巨大地震の確率がゼロではなく、平常時に比べて確かに高まっており、発生した際の甚大な被害を少しでも軽減する目的で発表されています。

 内閣府防災担当が設置した「日本海溝・千島海溝沿いにおける異常な現象の評価基準検討委員会」で、注意情報発信の仕組...

残り1062文字(全文:1361文字)