
「ネット上には安楽死を肯定するコメントがあふれている。障害や難病の当事者が声を上げにくくなってしまっていることに危機感がある」と話す渡邉琢さん
安楽死の実現を求める声に対し、どんな言葉が紡げるだろうか。そんな問題意識から「『死んだほうがいい』が問いかけるもの」(岩波書店)を刊行した介助者の渡邉琢さん。「安楽死を望む声はどこかで障害者や難病者の生の否定につながる。きちんと指摘しないといけない」と語る。
哲学を学んでいた京都大大学院時代、アルバイトで障害者介助に出合った。「人間味がある現場は生のエネルギーが強くて面白くて。右も左も分からなかったけれど、飛び込んだ」。現在は、日本自立生活センター(京都市)の事務局員兼介助者を務めている。
危機感を募らせるのは、難病や障害の苦しみから逃れるための安楽死を「本人が求めているなら」と肯定する見方が社...
残り360文字(全文:659文字)












