原爆の悲惨さや戦時中の暮らしを伝える「原爆と戦争展」が8日まで、新潟県加茂市仲町の山内堂で開かれている。戦時下、加茂で生産された軍事飛行機用の木製プロペラが27年ぶりに公開されるなど、戦争関係資料約120点を展示している。
「加茂・九条の会」が2011年から毎年開催している。プロペラは市民俗資料館の所蔵。太平洋戦争末期に、市内の木工業者が軍需に転換し、練習機用に生産したとみられる。同館が現在地に移転した1994年以降は倉庫で保管されていたが、本紙が昨夏紹介したのを機に、同会が市に打診し、公開となった。
他に、市民が保存していた軍需工場の看板や、広島市の高校生が描いた原爆の絵、広島、長崎両市の写真などを展示している。
同会の鶴巻大陸(だいろく)代表(81)は「地球の持続に戦争は一番の障害。目を覆いたくなるような資料もあるが、平和について考えてほしい」と呼び掛けている。
午前10時~午後6時(8日は正午まで)。無料。