商業施設や飲食店、広場など多くの施設が集まり、買い物客でにぎわう万代シテイ。ことし本格開業から50年を迎える=新潟市中央区(写真は前写真映像部・立川悠平)

 高級ブランドから手頃な価格の日用品までショッピングを楽しむ。コンサートや映画を見る。おいしい食事を味わう。バスに乗って遠くに出かける。

 さまざまな目的の人たちが訪れている新潟市中央区の万代シテイ。1973年のグランドオープンから、今年で50年になる。

 これまでに百貨店や商業施設、ファストフード店などが相次いで開業。かいわいにある個性的な店舗も含め、ファッションや文化、グルメを発信する拠点になっている。

 再開発で新しいビルやマンションが建設された一方で、象徴的な存在だったレインボータワーが2018年に解体されるなど、街並みは変わった。

 バブル崩壊や新型コロナウイルスなど、厳しい経済状況になっても、まちなかのにぎわいを創出し、苦境を乗り越えてきた。建物は耐震強化やバリアフリーなどのリニューアルを施しており、関係者は街の今後を見据える。

 万代シテイ商店街振興組合理事長の髙井俊幸さん(56)は「新しいものを追求しつつ、時代に合わせて万代シテイは変化してきた。JR新潟駅と古町地区の中間に位置する立地を生かし、新潟をより魅力ある街にするための役割を、次の50年も担っていきたい」と話す。

 万代シテイの半世紀を振り返るとともに、街に関わる人たちに思いを聞いた。...

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