イラストはデジタル・グラフィックスセンター・飯田夢奈

 新潟市で5月11~13日、先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が開かれる。G7は日本のほか、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、カナダだ。

 財務相会合は、5月19~21日に広島市で開かれる首脳会議(G7広島サミット)での議論に向け、合意形成を行う役割が期待される。

 会合では、ロシアによるウクライナ侵攻やエネルギー危機といった、世界経済や国際秩序に影響を与えうる、重要なテーマが話し合われるとみられる。ほかの関係閣僚会合の中でも、特に注目度が高い。

 新潟市中央区の市役所前にはカウントダウンボードが置かれ、当日までの日を刻む。街を歩くとポスターなども目に付くようになってきた。

 ただ、当然ながら、会合自体は市民にオープンで行われるわけではない。

 会場周辺は交通規制が敷かれる。要人を間近で直接目にする機会もなかなかないため、実感が湧かない人も多いかもしれない。準備を進める新潟市G7サミット推進課長の山本幹彦さん(52)の目下の課題は「機運をどう高めるか」となっている。

 イベント開催、参加各国の料理を紹介する学校給食、財政や金融を学ぶ授業…。さまざまな機会をうかがう。「子どもはもちろん大人も、参加各国に関心を持ち、その国の文化を学んだり、海外へ視野を広げたりという機会にしてほしい」と山本さん。

 それでは、私も一足先に各国を身近に感じてみよう。知識と食欲を満たすべく、店舗と図書館を訪ね、各国にまつわるお薦めの品々を紹介してもらった。...

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