柏崎刈羽原発の地盤の安全性を巡り、東電と県内の地質専門家グループが議論した討論会=4月27日、刈羽村の同原発施設
柏崎刈羽原発の地盤の安全性を巡り、東電と県内の地質専門家グループが議論した討論会=4月27日、刈羽村の同原発施設

 東京電力柏崎刈羽原発の耐震安全性を巡り、東電と新潟県内の地質専門家グループは4月27日、刈羽村で討論会を行った。専門家グループが議論の前提として、東電が2019、20年に調査した地質データの全面開示を求めたのに対し、東電は既に公表している一部のデータを示すにとどまり、議論は平行線に終わった。

 柏崎刈羽原発内の断層について、東電は将来、活動しないとし、原子力規制委員会も東電の評価を妥当としてきた。これに対し、県内の大学教授ら地質の研究者でつくる「柏崎刈羽原発活断層問題研究会」(活断研)は、東電の評価に疑義があるとし、東電に公開討論会の開催などを求めていた。

 討論会で焦点となったのは東電が19、...

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