世界文化遺産を思い浮かべたとき、輝かしい歴史の産物をイメージすることが多いのではないだろうか。だが、国家間の戦争や政争などを背景とした「影」を抱える遺跡は国内外を問わず存在する。世界遺産登録を目指す「佐渡島(さど)の金山」(新潟県佐渡市)でも、江戸時代に多くの人が過酷な労働を強いられた歴史がある。影をどう乗り越え、その先に価値を見いだすのか。影を抱える国内外の遺産を掘り下げ、世界遺産の真価を改めて見つめる。

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<1>惨状訴える原爆ドーム

<2>「核廃絶」の潮流後押し

<3>世界遺産巡り政治対立

<4>佐渡の重労働担った「無宿人」

<5>共感を世界に広げる「平和観光」

<6>現代を読み解くヒントに

特集「輝ける島へ-佐渡・世界遺産の行方」

特集「佐渡金銀山 世界遺産を目指して」