
漫画やドラマなどの影響もあり、数年前から若者を中心に話題を集めているサウナ。かつては温浴施設に併設されているのが一般的だったサウナが進化している。新潟県にも、自然の中でサウナの爽快感を楽しめるなど、個性派サウナが続々と誕生している。首都圏などのサウナ愛好家からも注目され、今やサウナ天国になりつつある新潟県。特に人気の高い、海沿いの施設を巡った。
最初に訪れたのは、新潟県出雲崎町久田に2022年にオープンした「土のサウナ In The Earth」。こちらは日本海を望む旧臨海学校施設にあるドーム型サウナで、キャンプ場に併設している。その名の通り、土で作ったサウナ。かまくらをほうふつとさせるデザインで、土のうを積み上げるアースバッグ工法を採用した。この工法は蓄熱性に優れ、ドーム型にすることで蒸気の巡りが早くなるという。


手がけたのは会員制のキャンプ場などを運営するアドベンチャートリップ(新潟県長岡市)代表の五十嵐貴博さん(46)。もともとサウナが苦手だったが、他県に自らが作ったサウナに入った途端、その気持ち良さに感動し、出雲崎町に2棟目を建てた。南仏の田舎をイメージした建物は、おしゃれでかわいらしい見た目だ。
サウナの窓からは、雄大な日本海が望める。「自分のようにサウナが苦手だった人ほどハマりやすいと思う。一人でも多くの人に体験してほしい」と五十嵐さんは勧めている。...
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