
新潟市の冬の風物詩といえば、JR新潟駅南口周辺のイルミネーション「NIIGATA光のページェント」だと思っている。大学から帰宅する道すがらに、会場のけやき通りがあった。夜空にともる暖かい光を眺めると、疲れや寒さが吹き飛ぶほど癒やされた。
けやき通りは飲食店が立ち並ぶ繁華街として知られるが、30年以上前は今ほど栄えていなかった。新潟駅万代口周辺はネオンがまぶしかったのに対し、南口周辺は「駅裏」と呼ばれ、夜は特に暗かったという。自分は当時生まれていなかったので、意外に感じる。
光のページェントは1988年から毎年行われており、今年で34回目を迎える。有志でつくる「光のページェント実行委員会」が主...
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