眠っていて、急に「かかと落とし」を食らったことはあるだろうか。私はある。掛け布団が急にすっと持ち上がり、「何だろう」と思った時には、次男坊から腹に一撃を見舞われていた。

 わが家は家族で川の字に並んで寝ているが、そんなことがたまにある。まだ幼い息子の脚が喉元を圧迫し、うぐぐと顔をしかめているママに気付いた時は慌てた。

 子どもの寝相は実に自由だ。ベッドの縦横という概念がない。ベッドから落っこちること…

残り3183文字(全文:3400文字)