液状化現象とみられる道路の被害=1月2日、新潟市西区
液状化現象とみられる道路の被害=1月2日、新潟市西区
陸に乗り上げた漁船=1月2日、佐渡市
陸に乗り上げた漁船=1月2日、佐渡市
地震により隆起した道路=1月1日、新潟市西区
地震により隆起した道路=1月1日、新潟市西区
国道8号での大規模な土砂崩れ=1月2日、上越市
国道8号での大規模な土砂崩れ=1月2日、上越市
地震で倒壊した農作業所=1月2日、十日町市松之山松口
地震で倒壊した農作業所=1月2日、十日町市松之山松口
液状化現象とみられる道路の被害=1月2日、新潟市西区
液状化現象とみられる道路の被害=1月2日、新潟市西区
直江津橋付近の関川を遡上(そじょう)する津波=1月1日、上越市(読者提供動画からキャプチャー)
直江津橋付近の関川を遡上(そじょう)する津波=1月1日、上越市(読者提供動画からキャプチャー)
地震の影響でひび割れが入った跨線橋=1月2日、柏崎市
地震の影響でひび割れが入った跨線橋=1月2日、柏崎市
陥没した道路にはまった車=1月1月、新潟市西区
陥没した道路にはまった車=1月1月、新潟市西区
津波で押し流された冬季休業中の海の家=1月2日、上越市
津波で押し流された冬季休業中の海の家=1月2日、上越市
車両に屋根が覆いかぶさった住宅=1月2日、新潟市西区
車両に屋根が覆いかぶさった住宅=1月2日、新潟市西区
地震の揺れで物が散乱した住宅=1月2日、糸魚川市
地震の揺れで物が散乱した住宅=1月2日、糸魚川市

 1月1日に発生した能登半島地震では、新潟県内でも長岡市で震度6弱を観測するなど広い地域で強く揺れ、被害が相次いだ。柏崎市では最大40センチの津波を観測。県は1日、14市町に災害救助法を適用した。県、新潟市のまとめでは、2日時点の人的被害は新潟市や上越市など8市25人で、いずれも軽かったとみられる。死者、行方不明者は確認されていない。県によると、住宅被害は57棟だが、新潟市では液状化現象による被害も発生しており、全容は判明していない。

 新潟県災害対策本部のまとめによると、1月2日時点のけが人は上越市が5人、長岡、糸魚川両市がそれぞれ4人、柏崎市が2人、三条、五泉、見附の各市が1人。これとは別に新潟市災害対策本部によると、新潟市内で7人が軽傷、あるいは軽症だった。

 県のまとめでは住宅被害は上越市、五泉市など8市町で確認され、一部損壊以上は計57棟。空き家や公共施設などの非住家も半壊以上が計29棟。新潟市災害対策本部によると、新潟市内の建物被害は全壊2棟、半壊4棟が判明した。西区では27カ所で液状化現象が確認されており、さらに調査を進めている。

 津波による被害も起きた。上越市の海岸で海の家の資機材が流出、糸魚川市や佐渡市の漁港で陸揚げしたり、停泊したりしていた漁船が横転するなどした。

 上越市茶屋ケ原の国道8号では土砂崩れが発生し、全面通行止めとなった。解除の見通しは立っていない。国道116号新潟西バイパス新通インターチェンジ(IC)-亀貝ICの上下線では復旧作業のため、1月2日午後9時半現在、通行止めが続いている。

 新潟県は1日、新潟、長岡、上越、三条、柏崎、加茂、見附、燕、糸魚川、妙高、五泉、佐渡、南魚沼の13市と出雲崎町に災害救助法を適用した。

 新潟県災害対策本部本部長の花角英世知事は1月2日、松村祥史防災担当相と電話会談し、国道8号の迅速な復旧などを要請した。