能登半島地震による土砂崩れで通行止めとなっている新潟県上越市茶屋ケ原の国道8号で1月3日、土砂の撤去作業が始まった。ショベルカー3台を投入し土砂を搬出。照明機材で現場を照らし、夜通し作業を行う。
高田河川国道事務所の担当者は「余震が続いており、不安定な箇所もある。安全を確保しながらできるところから進めていきたい」と説明した。開通の見通しは立っていない。
現場から糸魚川方面に約2キロの距離にある観光施設「うみてらす名立」は3日に営業を再開。本来なら観光客でにぎわうはずだったが人影はまばら。通行止めの問い合わせが新潟県外から寄せられ、併設する宿泊施設のキャンセルもあった。
うみてらすで家族と食事をしていた上越市名立区の無職男性(59)は「国道8号が通れず、昨日は無料開放の北陸道を経由して買い物に出掛けた。いつもなら県外客も多いはずなのに荒天の日のような人出だ」と話していた。
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