黒埼市民会館に設けられた避難所に身を寄せる70代男性と家族=4日、新潟市西区鳥原
黒埼市民会館に設けられた避難所に身を寄せる70代男性と家族=4日、新潟市西区鳥原

 1月1日の能登半島地震で地面の隆起や液状化現象などの被害が相次いだ新潟市西区では、自宅の復旧のめどが立たず、4日も避難所での暮らしを余儀なくされる市民がいた。市によると4日午後6時現在、2カ所で5世帯15人が身を寄せる。「自宅に戻れるのだろうか」「どうやって生活すれば」-。避難する市民は、先の見えない現状にいらだちを募らせていた。

 西区鳥原の黒埼市民会館には避難所の開設直後、近隣住民300人以上が押し寄せた。丸3日が経過した4日午後6時現在、人数は減ったが、それでも3世帯8人が避難していた。

 「平穏な生活が奪われた。悔しい…」。無職の70代男性は涙を流し、声を震わせた。20年以上前に建てた西...

残り631文字(全文:931文字)