「周囲に支えられ、こんなに早く生活を整えられた」と感謝の思いを語る竹森奈津実さん(右から3人目)家族と実父の大沢博雄さん(左)=新潟市東区
「周囲に支えられ、こんなに早く生活を整えられた」と感謝の思いを語る竹森奈津実さん(右から3人目)家族と実父の大沢博雄さん(左)=新潟市東区
能登半島地震の翌朝の竹森奈津実さん宅=2日朝、石川県珠洲市三崎町(竹森さん提供)
能登半島地震の当日夜の竹森奈津実さん宅=1日夜、石川県珠洲市三崎町(竹森さん提供)

 能登半島地震の発生から2月1日で1カ月となる。能登半島最北部の珠洲市三崎町に暮らしてきた竹森奈津実さん(42)は、震度6強の揺れで自宅が被災。故郷の新潟市に一家3世代で移り住む決断をした。まだ先行きが見通せない部分はあるが、新潟市東区の仮住まいに落ち着いたいま、「ここで生活を築いていきたい」と前を向いている。

 奈津実さんは約15年前、夫の昭洋さん(43)の故郷である三崎町に移住した。里山が広がり、人口約2千人ののどかな地域だ。昭洋さんの父毅さん(79)、母靖子さん(71)、小中学生の子ども3人と7人で暮らしてきた。

 平穏な生活は地震で一変した。1日夕、奈津実さん夫妻と子どもたちが外出先から自...

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