
なめこを育てる瓶やコンテナが散乱する地震直後の松之山なめこ工場=1月2日、十日町市松之山小谷(ゆきぐに森林組合提供)
能登半島地震の影響で、新潟県十日町市松之山小谷にあるなめこ工場の生産が止まっている。なめこを培養する瓶計約35万本が落下した上、機械も損傷し、被害総額は少なくとも約1億円に上る。通常の出荷体制に戻るのは5月中旬になる見通しだ。生産するゆきぐに森林組合(上越市)は厳しさを感じつつ「一歩ずつやるしかない」と生産再開に向けて動いている。
十日町市松之山小谷には、ゆきぐに森林組合(上越市大島区棚岡)が接種から出荷までを行う「松之山なめこ工場」と、森林組合が民間会社と共同で運営する「なめこ培養センター」が隣接している。二つ合わせて年間約3000トンのなめこを出荷している。
松之山なめこ工場は2011年...
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