原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す「再処理」で発生した廃液をガラスで固めた高レベル放射性廃棄物。極めて強い放射線を長期間放つため、金属容器や粘土で覆い、300メートルより深い岩盤に埋めて人間の生活環境から数万年以上隔離する。最終処分高レベル放射性廃棄物は、極めて強い放射線を長期間発するため、国は地下300メートルより深い岩盤に埋める地層処分で数万年以上、人間の生活環境から隔離する方針。事業を担う原子力発電環境整備機構(NUMO)は2月13日、北海道の寿都町と神恵内村で実施した全国初の文献調査高レベル放射性廃棄物の最終処分場の選定は、文献調査、概要調査、精密調査と3段階あり、計20年ほどかけて地盤や火山活動の有無などを調べ、建設の可否を判断する。文献調査を受け入れると最大20億円の交付金が出る。の報告書案を、専門家で構成する経済産業省の作業部会に提示した。両町村とも、最終処分地の選定事業で次の段階の概要調査「核のごみ」の最終処分地選定に当たり、文献調査の次の段階で行う調査。処分を行おうとする地層やその周辺の地層に対してボーリングなどを行って要件を満たすかどうかを確認する。地震などの自然現象によって地層の著しい変動が長期間生じていないことなどを確かめる。概要調査の次の段階では精密調査が行われる。に進むことが可能と判断した。

 報告書案では、寿都町の全域と...

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