東電柏崎刈羽原発の早期再稼働求める請願を採決する刈羽村議会=3月8日
東電柏崎刈羽原発の早期再稼働求める請願を採決する刈羽村議会=3月8日

 新潟県刈羽村議会は3月8日、3月定例会本会議を開き、刈羽村商工会と刈羽エネルギー懇談会が提出した東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。の早期再稼働を求める請願国や県、市町村に対し、その職務に関する要望や意見を述べることができる制度。同様の制度である「陳情」とは異なり、憲法で国民の権利として定められており、提出するには議員の紹介が必要となる。を、議長を除く8対3の賛成多数で採択した。

 請願は2月に村議会に提出され、柏崎刈羽原発について「一日も早い運転再開を求める」とし、国や県に対して働きかけるよう要請している。

 討論では、採択に反対する議員が「核燃料サイクル使用済みのウラン燃料を化学的に処理(再処理)し、プルトニウムを取り出して混合酸化物(MOX)燃料に加工して再び原発で利用するサイクルのこと。ができていない」「請願採択は、...

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