
東京電力の社員に訓示する小早川智明社長=3月11日、福島県大熊町の東電福島第1原発
東京電力福島第1原発事故2011年3月11日に発生した東日本大震災の地震と津波で、東電福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の6基のうち1~5号機で全交流電源が喪失し、1~3号機で炉心溶融(メルトダウン)が起きた。1、3、4号機は水素爆発し、大量の放射性物質が放出された。の発生から13年となった3月11日、東電の小早川智明社長は第1原発を訪れ、廃炉作業の拠点となる新事務本館で社員約170人を前に「廃炉を完遂するという、われわれの使命は、地元の願いでもある。長期にわたる廃炉を地元の皆さまと手を携えて進めるには、相手の立場に立って最善を尽くす姿勢が求められる」と訓示した。
東日本大震災が発生した午後2時46分に黙とう。訓示で小早川社長は2023年8月に...
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