
液状化被害で大きく傾いた塀=新潟市西区
国土交通省は3月1日、能登半島地震による宅地の液状化水分を多く含んだ砂質の地盤が、地震による強い揺れで液体のように流動化する現象。地表に水や砂が噴出したり、地盤が沈下したりする。土管やマンホールが浮き上がることもある。埋め立て地や干拓地など、緩い砂質で地下水位が高い場所で起こりやすい。条件を満たせば内陸でも発生する。1964年の新潟地震では橋や鉄筋コンクリートの建物といった大型構造物が崩れ、対策工法の開発が進むきっかけになった。阪神大震災や東日本大震災でも発生した。被害が新潟、富山、石川の3県で約1万5千件に上るとの推定値を明らかにした。2月28日時点で、新潟が約9500件と最も多く、石川が約3500件、富山が約2千件だった。
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