液状化の被害があった地域で行われた地質調査=3月19日、新潟市西区
液状化の被害があった地域で行われた地質調査=3月19日、新潟市西区

 新潟大災害・復興科学研究所の卜部(うらべ)厚志教授は3月19日、能登半島地震による液状化被害が激しい新潟市西区を中心に行っていた地質調査を終えた。調査は被災者に住宅再建などを考えるためのデータを提供する狙いで、地中の砂や地下水の状態を測定。4月中旬に地域住民などに成果を報告することにしている。

 調査は3月12日から寺尾地区や善久地区などの約60カ所で実施。低地や、かつて信濃川が流れていた場所など、条件の異なる地点で行った。また、中央区の白山地区も対象とした。白山地区は1964年の新潟地震で液状化したが、能登半島地震では被害の規模が小さかったことから、西区の被災エリアと比較する。

 3月19日は...

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