オイシックス新潟アルビレックスBCの挑戦が始まった。今季から日本野球機構(NPB)の2軍戦に加わった。NPB経験者がチームを引っ張り、若手もドラフト指名を目指し奮闘している

▼これまで所属していたBCリーグは2007年に発足した。当初は新潟など北信越4チームによる船出だった。野球を通じた地域貢献を理念に掲げ、新潟の選手らが子どもを指導する野球塾や、小学校への訪問などを地道に続けてきた

▼その中の一つが5年前に始めた「ドリームキャッププロジェクト」。県内の小学2年生全員にアルビレックスBCのロゴが入った帽子を贈る活動だ。ハードオフ・エコスタジアムでのホーム開幕戦では、その帽子をかぶった児童の姿が目立った

▼今季球団名の命名権を取得した食品宅配大手の「オイシックス・ラ・大地」も、球団が進める地域貢献の取り組みに賛同する。「日本一おいしい球団」を目指し、柿の種を衣にした唐揚げなど地元食材を使ったスタジアムグルメの提供を始めた

▼地域に根差した「おらがチーム」の大先輩が、J1のアルビレックス新潟だ。リーグ屈指の熱いサポーターがデンカビッグスワンを埋め、チームは本県にとってなくてはならない存在になっている

▼オイシックスもその背中を追いながら、魅力あるチームづくりを目指す。4月13日にはJ1アルビとオイシックスのホーム戦が開催される。試合開始はそれぞれ午後2時と6時半。会場は隣同士である。はしご観戦も面白そうだ。

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