「へぎ酒」を手にする小嶋屋総本店の小林重則社長=十日町市中屋敷
「へぎ酒」を手にする小嶋屋総本店の小林重則社長=十日町市中屋敷

 日本そば製造・販売の「小嶋屋総本店」(新潟県十日町市)は、へぎそばに合うオリジナル日本酒を地元の酒蔵と共同でつくり上げ、直営8店舗で提供している。そばの味を引き立てるとともに、うま味も凝縮された辛口の純米吟醸酒に仕上げ、「へぎ酒」と名付けた。

 ともに取り組んだのは、同じ十日町市川西地域にある松乃井酒造場。そばをさかなに酒を飲み語らう十日町市の風習をコンセプトに、小嶋屋総本店が創業100年を迎えた2022年から、酒造りを進めてきた。酒米は十日町市産の五百万石を100%使用し、精米歩合55%まで磨き上げた。瓶に詰めた後、低温熟成させ、まろやかな味わいにした。アルコール度数は16度。2024年は3...

残り302文字(全文:602文字)