燃料装塡後の確認事項について説明する柏崎刈羽原発5〜7号機の菊川浩ユニット所長=4月11日、同原発
燃料装塡後の確認事項について説明する柏崎刈羽原発5〜7号機の菊川浩ユニット所長=4月11日、同原発

 東京電力は4月11日の定例記者会見で、4月15日に予定する柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。(新潟県)7号機に核燃料を入れる燃料装塡(そうてん)に向けて準備を進めているとし、正式な実施日時に関しては、原子力規制委員会原発推進を担う経済産業省から安全規制の役割を分離させ、原子力規制に関する業務を一元化した組織。東京電力福島第1原発事故を受けて発足した。国家行政組織法3条に基づき、人事や予算を独自に執行できて独立性が高い「三条委員会」として環境省の外局に位置付けられる。衆参両院の同意を得て首相が任命する委員長と委員4人で構成する。から承認を受けた上で発表すると説明した。

 燃料装塡後は制御棒を動かして、核分裂反応を抑えられるかなどを確認するほか、原子炉圧力容器などから放射性物質の漏えいがないかや、非常用の電源、冷却設備が...

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