新潟県内9信用金庫・8信用組合の2024年3月期決算が7月17日までに出そろった。3信組が合併したはばたき信組を除くと、半数を超える5信金6信組が本業のもうけを示すコア業務純益を伸ばした。純損益は6信金が増益か黒字転換となった一方、信組では増益が2組合にとどまった。長期化する物価高などを背景に、取引先の経営悪化に備えた与信関係費用の増加が負担となるケースも見られた。

 新型コロナウイルス禍で実施した実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」が、新潟県内では2023年7月に返済開始のピークを迎えた。資金繰りに比較的余裕のある取引先が繰り上げ返済し、5信金6信組は3月末時点の貸出金残高が減少。資金利益の...

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