
農林水産省が7月30日に発表した主食用米の「需要実績」(消費量)は、全国で前年比11万トン増の702万トン(速報値)となり、10年ぶりに増加した。農水省は、他の食品に比べた値頃感が背景にあるとみている。ただ新潟県産は不作の影響で消費量が減り、都道府県別で4年ぶりに2位に下がった。
総務省の消費者物価指数では、2020年を100とした場合、食品全体は2024年6月に116、パンが同121に対し、コメ類は同106。コメの価格は、最近は上昇が目立つものの、それに先立つ新型コロナウイルス禍では下がっていたため、感染禍前と比べた上昇は緩やかだ。
23年産米が新潟県を中心に猛暑によって品質が低下したこと...
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