
東京電力柏崎刈羽原発に関する国の説明会=8月10日、出雲崎町
新潟県の東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。に関する国からの県民説明会が8月10日、出雲崎町の中央公民館で開かれ、予定していた県内での7回の開催を終えた。出雲崎会場では、国の担当者による柏崎刈羽原発の安全対策の説明に対し、県民からは事故時の避難態勢などを不安視する意見が相次いだ。
県民説明会は新潟県が主催し、原子力規制庁、内閣府、経済産業省が初めて共同で説明した。7月中旬から長岡市を皮切りに、半径5〜30キロ圏の避難準備区域(UPZ)原発などで事故が発生した場合に防護措置を行う区域の一つ。原発からおおむね5~30キロ圏は緊急防護措置を準備する区域=Urgent Protective action planning Zone=とされる。放射性物質が放出される前に屋内退避を始め、線量が一定程度まで高くなったら避難などをする区域。5キロ圏はPAZ=予防的防護措置を準備する区域=という。柏崎刈羽原発の場合、柏崎市の一部(即時避難区域を除く全ての地区)、長岡市の大半、小千谷市の全域、十日町市の一部、見附市の全域、燕市の一部、上越市の一部、出雲崎町の全域が当たる。の7市町などで...
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