シベリア抑留死者の名簿を作成し、2014年に亡くなった村山常雄さん=糸魚川市(2005年撮影)
シベリア抑留死者の名簿を作成し、2014年に亡くなった村山常雄さん=糸魚川市(2005年撮影)

 終戦直後に旧ソ連に連行され酷寒の中で重労働を強いられた「シベリア抑留日ソ中立条約を破棄した旧ソ連は1945年8月9日に旧満州(中国東北部)などへ侵攻。第2次世界大戦終結後に旧満州や朝鮮半島などで日本兵や民間人らが拘束され、シベリアやモンゴルなどの強制労働収容所に送られた。60万人近くが森林伐採や鉄道建設など多様な労働に従事。抑留が10年以上に及んだ人もいた。約5万5千人が死亡し、このうち本県関係は1300人超が死亡したとされている。」で亡くなった人たちの名前を読み上げる追悼の催しが、8月23〜26日の4日間、都内を拠点に各地をオンラインで結び行われる。読み上げるのは、新潟県糸魚川市出身の故村山常雄さんが11年かけ作り上げた抑留死者約4万6300人分の名簿。今年は村山さんの没後10年でもある。参加者らは「村山さんの志を継ぎ、心を込めて犠牲者の名前を読み上げたい」と語る。

 市民団体「シベリア抑留者支援・記録センター」(東京)が主催する。読み上げの催しは2020年から毎年行われ、今年で5回目。遺族や大学生ら100人が参加する。

 村山さん自身も抑留体験者だった...

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