
東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。に関する政府からの新潟県民説明会は7〜8月に県内7カ所で行われ、全日程を終えた。原発事故時の避難計画や原発の活用策などを所管する3機関が共同で説明するのは県内初で、県民にとって政府の担当者にさまざまな質問や意見を直接伝達できる場となった。一方で、幅広い層が原発問題に関心を持ち、広く議論されるためにどうするか、運営上の改善点も残された。
説明会は県が主催し、原子力規制庁、内閣府、経済産業省資源エネルギー庁の担当者が出席した。柏崎刈羽原発の半径5〜30キロ圏の避難準備区域(UPZ)原発などで事故が発生した場合に防護措置を行う区域の一つ。原発からおおむね5~30キロ圏は緊急防護措置を準備する区域=Urgent Protective action planning Zone=とされる。放射性物質が放出される前に屋内退避を始め、線量が一定程度まで高くなったら避難などをする区域。5キロ圏はPAZ=予防的防護措置を準備する区域=という。柏崎刈羽原発の場合、柏崎市の一部(即時避難区域を除く全ての地区)、長岡市の大半、小千谷市の全域、十日町市の一部、見附市の全域、燕市の一部、上越市の一部、出雲崎町の全域が当たる。に当たる7市町などで開き、延べ425人が参加した。
各会場では、政府側が説明した後に、参加者から...