柏崎市の市街地側から望む柏崎刈羽原発
柏崎市の市街地側から望む柏崎刈羽原発

 8月上旬に終了した東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。に関する国からの新潟県民説明会について、花角英世知事は8月21日の定例記者会見で「(参加者対象の)アンケートで3割ほどの人は理解が深まったと答えた。(開催の)意義はあった」と述べた。一方で、6割近くは「理解が深まったとは言えない」と回答したとし、「どうしたらより多くの人に伝わるか、県も知恵を出すが(国も)努力が要る」とした。

 花角知事は6月に国に対して原発事故時の避難路の整備などを要望した際、原発の安全性や再稼働の必要性は国が直接、県民に説明するよう要請していた。説明会は...

残り289文字(全文:547文字)