
コシヒカリの稲刈りが進む「ひらくの里ファーム」のほ場=9月20日、南魚沼市津久野上新田
コシヒカリの産地として名高い新潟県魚沼地域で、稲刈りが最盛期を迎えている。9月20日現在、2024年産コシの品質は平年並みで、高温や渇水で品質が低下した23年産から回復し、生産者らは安堵(あんど)する。一方、コメの品薄や仮渡し金出荷時に農家に支払われる前金。取引価格のベースになる。「米どころ」である新潟県の額は、他県やJA以外の業者の集荷価格に影響する。新潟県内の各JAは、全農県本部が示したJA仮渡し金をベースに上乗せしたり、経費を差し引いたりした上で、各JAの仮渡し金を示す。の増額を受け、コメの市場価格は上がっており、消費行動への影響を心配する声も聞こえる。
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南魚沼市山谷の「ひらくの里ファーム」では20日、新米の精米・発送作業に追われていた。同日現在、コシヒカリのほ場約30ヘクタールのうち約6割の稲刈りが終わり、検査したコシは、ほぼ全てが1等米。収穫量も平年並みとなった。青木拓也社長(34)は「昨年は過去一番ぐらいひどかったので、安心して...
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