
土屋農園で収穫されたパッションフルーツ。追熟し、表面にシワが入ると甘みが増す
新潟県佐渡市椿尾の土屋農園で、南米原産のパッションフルーツの収穫が進んでいる。JA佐渡によると、土屋啓利さん(57)、晴美さん(51)夫妻は島で唯一の生産者で、市場出荷を始めて7年目。赤紫色に熟した果実は2022年から佐渡市のふるさと納税の返礼品に採用されるなど、少しずつ島のフルーツとして定着している。
パッションフルーツは直径6〜8センチほどの楕円(だえん)形の果物。オレンジ色の果肉が詰まり、甘酸っぱさと、種のつぶつぶとした食感が特徴だ。国内では沖縄や鹿児島が主産地。県内で露地栽培する例は珍しいという。
土屋農園では9アールの畑に145本の苗を無農薬で栽培している。実の入りがよくなるよう手作業で受粉させるのがこだわりだ。収穫するのは年間約4000個。寒冷な新潟県では...
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