
コメの安定確保を求め多くの中食・外食業者が参加した新潟米商談会=東京都中央区
2023年産米の品薄の影響や24年産米の価格上昇に加え、主産県である新潟県の作況が「やや不良」(10月25日時点)となる見通しとなり、中食・外食業者はコメの確保に奔走している。生産者から直接確保しようとする動きもあり、「コメの流通が変わっていく」と指摘する声も出ている。
11月15日に東京で開かれた新潟米商談会に参加した関西の大手中食チェーン。コメ仕入れ担当者の男性によると、この会社はこれまで月ごとに必要量を仕入れる「スポット取引」をしていた。スポット取引では、新米が出回る前は安く仕入れられるなどのメリットがあった。しかし品薄になった今年の春以降は、卸から必要量のコメを売ってもらえない状態が...
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