
原発事故時の避難道路整備について国と新潟県が協議した初会合=11月28日、県庁
新潟県に立地する東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。で重大事故が起きた際に広域避難する道路の整備について、国と新潟県が協議する場の初会合が11月28日、県庁で開かれた。優先すべき事業として、原発から6方向の放射状に逃げるための道路整備や改良、橋の耐震補強などを行う方針で一致した。県は周辺自治体の意見も踏まえて具体的な要望箇所を精査するとした。
会合には経済産業省資源エネルギー庁の村瀬佳史長官と、内閣府の松下整政策統括官(原子力防災担当)らが出席。新潟県側は笠鳥公一副知事らが対応した。
会合では...
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