安田興和農事の田で初冬直播を行う「スリップローラーシーダー」＝阿賀野市安田地区
初冬の田に種をまき、春に発芽させる「初冬直播（ちょくは）」の取り組みが、新潟県阿賀野市の農園で始まった。育苗や田植え作業が不要になり、春の農繁期の作業量を軽減できるメリットがある。深刻化している担い手不足の打開策として注目が集まりつつあり、農園は「初冬直播が、地域農業の持続につながるといい」と期待している。
１２月９日、安田地区の五頭連峰の麓に広がる田で、トラクターがうなりを上げた。種をまくための機器「スリップローラーシーダー」が、肥料をまきつつ田を耕し、殺菌処理した種をまく。有限会社「安田興和農事」は２０２４年、約１０ヘクタールの初冬直播に取り組む。
取締役の本田充さん（３９）によると、安...
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