新潟県に立地する東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。で重大事故が起きた際に広域避難する道路整備について、国と新潟県が協議する会合が1月29日、県庁で開かれ、県は原発から6方向に逃げる避難道路の中で、優先すべき橋の耐震化や道路改良などを提示した。国は年度内にも整備に向けた調査に着手できるよう県に交付金を支出すると表明した。

 県は原発から6方向に放射状に逃げる幹線道路として、北陸道と国道8号、116号、252号、291号、352号、353号、402号を想定している。災害時や豪雪時でも避難道路として活用するためには、橋の耐震化やのり面対策、道路の拡幅などが必要な箇所があり、政府は全額国費で整備する方針を示していた。

 会合は2024年11月に続き2回目。冒頭以外、非公開で行われた。

 県は特に優先すべき...

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