柏崎刈羽原発
柏崎刈羽原発

 新潟県に立地する東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。再稼働東京電力福島第1原発事故を受け、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。問題を議論するため、自民党県議団が2月17日に開会する県議会2月定例会に経済産業省資源エネルギー庁など政府関係者らを参考人招致する方向で調整していることが1月29日、分かった。同原発の再稼働問題を巡っては、県内経済界などから県議会の主体的な議論を求める声が上がっていた。

 関係者によると、参考人招致の実施時期は会期後半に行う案があり、今後他会派と調整する。

 県が国に対して求めていた原発から6方向へ逃げるための避難道路整備の協議が具体化に向け進んでいることや、エネ庁の県...

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