JA全農新潟県本部(新潟市西区)が県内の地域農協(JA)に示した2025年産米の仮渡し金出荷時に農家に支払われる前金。取引価格のベースになる。「米どころ」である新潟県の額は、他県やJA以外の業者の集荷価格に影響する。新潟県内の各JAは、全農県本部が示したJA仮渡し金をベースに上乗せしたり、経費を差し引いたりした上で、各JAの仮渡し金を示す。(1等米、60キロ当たり)の「最低保証額」が3月3日、分かった。一般コシヒカリは2万3千円と前年当初(1万7千円)に比べ35%高だった。民間業者との競争で24年産米の集荷率が過去最低水準に低迷したことを受け、全農県本部は従来の8月から提示時期を前倒しし、金額を大幅に引き上げることで集荷率向上につなげる狙いだ。

 岩船コシ、佐渡コシ...

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