JA全農新潟県本部(新潟市西区)が、2024年産の一般コシヒカリなどの仮渡し金出荷時に農家に支払われる前金。取引価格のベースになる。「米どころ」である新潟県の額は、他県やJA以外の業者の集荷価格に影響する。新潟県内の各JAは、全農県本部が示したJA仮渡し金をベースに上乗せしたり、経費を差し引いたりした上で、各JAの仮渡し金を示す。(1等米、60キロ当たり)を1000〜1500円引き上げたことが10月4日、分かった。関係者によると、追加で引き上げる金額としては異例の高さという。24年産のコシなどの収量が全県的に少なくなるとの見込みや、23年産米の品薄感から民間業者も集荷を活発に行っており、JA側の集荷が厳しくなっていることが背景にあるとみられる。

 JA関係者によると、仮渡し金の引き上げは9月末に決まった。一般コシは1万8500円(当初1万7千円)で、1999年の当初額1万9千円に次ぐ額となった。

 魚沼コシは...

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