JA全農県本部が2025年産米の仮渡し金(目安)を春に前倒しで提示する方針を示した会合=2月4日、新潟市中央区
JA全農県本部が2025年産米の仮渡し金(目安)を春に前倒しで提示する方針を示した会合=2月4日、新潟市中央区

 2024年産米の集荷に苦戦したことを受け、JA全農新潟県本部は2月4日、25年産米の主要銘柄の仮渡し金について、目安額を春に提示する方針を明らかにした。収穫直前の8月までコメがいくらで買い取られるのか分からないまま栽培してきた生産者からは「経営の見通しが立つ」と歓迎する声が上がる。一方で「金額を見てから判断する」とJA系統への出荷を慎重に見定める生産者もいる。

 「植えてから秋まで不安だった」。上越地方の大規模生産法人代表の60代男性は、これまでのコメ作りを振り返る。「いくらでコメが売れるのか春のうちに見通しが立てば、設備投資の判断もつく」と喜ぶ。

 目安額が...

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